- 自分では正しく歌えているはずなのに人から音程を指摘される
- 歌っているとリズムがズレるたり分からなくなったりする
- 音程が微妙にズレているのはわかってるけど合わせるのが難しい
- カラオケで馬鹿にされるのが怖い、億劫になって全然楽しめない
あなたはこんな悩み、抱えていませんか?
カラオケに行くとみんな上手なのになんで自分だけ…。もっと上手に歌えたら気持ちいいだろうな…。もっとモテるのに……。
でも安心してください。音痴の人は割合としても意外に多く、しかもほとんどの音痴は訓練次第で簡単に治すことが可能なのです。
10代~30代の男女150名を対象に「自分は音痴だと思いますか?」という意識調査を行ったところ、約45%の人が音痴であるという結果になりました。(※当メディア2019年3月調べ)
もちろん中には自分が音痴だという自覚がない方もいると思いますし、一言に音痴と言っても様々なタイプがありそれによって克服方法は違ってきます。
カラオケで上手にカッコよく歌える人、憧れますよね。
そんなあなたの切なる願い、それはこれではないでしょうか?
当サイトではそんなあなたの願いを叶えるため、音痴の種類や克服方法をタイプ別にまとめています。また、最短距離で音痴を治し、効果的に歌唱力を上達させるために海外で取り入れられているボイトレレッスンについてもご紹介します。
ではさっそく本題に入りましょう。
音痴な人の特徴って?
まずはあなたが本当に音痴なのか?音痴な人にはどんな特徴があるのか?下のチェックリストをご覧ください。
- 音程が外れる
- リズムが合わない
- 歌い出しの音程が外れる
- 頭の中でイメージ通りに声が出ない
- 高い声が出ない
- 低い声だと音程が取りにくい
- 自分の声しか聞こえなくなる
- 歌声が小さい
- 舌が回らない
- 自分ではうまく歌えているのに周りから指摘される
これらのうち1つでも当てはまるなれば、あなたも「音痴」または「隠れ音痴」の可能性があります。
音痴にも「治る音痴」と「治りにくい音痴」があるって知ってた?
実は音痴を一番はじめに大きく分けると2種類あります。
- 治る音痴(運動性音痴)
- 治りにくい音痴(感覚性音痴)
自分が「治りにくい音痴」となると夢も希望もないと思われるかもしれませんが、まずは自分がどちらの音痴なのかを見極める必要があります。それぞれ詳しくみてみましょう。
1. 治る音痴(運動性音痴)
治る音痴というのは、例えば幼少期の頃にあまり音楽に触れてこなかったり、これまで歩んできた人生の過程において何かしらの原因や理由によって、
- 音をよく聞き取っていない
- 正しい音を認知して声に出せない
- 自分の声帯をうまくコントロールできない
などにより音痴になってしまっている状態です。
とくに幼少時代である生まれてから6歳までの間は「耳の黄金期」と言われるほど、人生において音感を鍛えるのに非常に大切な時期です。
こういった幼少時代の環境的な要因が音痴に影響していることが多く、自分が音痴だと自覚のある人の95%はこの「治る音痴」です。
ちなみに音痴の正式名称は「先天的音楽機能不全」といいます。ほとんどは治療や訓練である程度治すことは可能です。
2. 治りにくい音痴(感覚性音痴)
治りにくい音痴というものは、脳の音程を感知する細胞が委縮してしまっていて自分ではまったく音痴だと気がつかない状態であったり、そもそも音程やメロディを覚えていられないといった深刻な音痴です。
残念ながら、このタイプの音痴の方は訓練で改善することはあっても完璧に克服することは難しいでしょう。長い年月をかけてコツコツ努力していくほかありません。
これを「失音楽症(amusia)」と言い、生まれながらにこの症状である人の割合はたったの4%と言われています。もちろん後天的な何かしらの原因や理由でこうなる可能性もありますが非常に稀なケースです。
自分がどちらか見極める方法は?
「治る音痴」と「治りにくい音痴」を見極める方法はとってもシンプルで簡単。それは、
自分が歌っている音がメロディと外れている自覚があるかどうか
治る音痴の人は、自分が歌っている音が多少なりともズレている自覚があったり、何か違うと違和感と感じていたりします。一方で治りにくい音痴の人は、自分の音がズレている自覚がまったくない人です。
ただし繰り返しになりますが、自分が音痴だと思っている人の95%は音が外れている自覚がある「治る音痴」です。
これを読んでいるあなたも、自分が歌が上手ではないと自覚しているということは訓練次第で治せる可能性大ということです。ぜひ諦めずに治す方法を実践トライしてみてください。
音痴は遺伝する?親が音痴なら子供も音痴になるの?
私が音痴なのは、歌が下手なのは親からの遺伝だから仕方がない……と諦めている方もいるのではないでしょうか?
しかしそれは非常にもったいない。なぜなら、音痴というものは遺伝しないからです。つまり努力次第でいくらでも克服することができるので諦める必要はありません。
ただ一方で気になるのは、この親にしてこの子あり!のように親子そろって同じように音痴なパターンが存在するのも事実です。
なぜこういったことが起こるのでしょうか?その理由は遺伝ではなく、育っていく過程での環境的要因にあります。
先述した通り、人間というのはとくに生まれてから6歳くらいまでの幼少期に音感が養われます。その大事な時期に音楽に触れる機会が少なかったり、音程やリズムの正しくない音楽をたくさん聴いて身に染みているとしたら、それは少ならず大人になってからの音痴に影響します。
つまり遺伝のように親子にわたって音痴になるのは、そもそも幼少期に同じように音楽に触れてこなかった、もしくは音痴な歌や音楽を幼少期に日常的に聞いてしまっていることが原因の可能性が高いのです。
もちろんこういった後天的な要因による音痴の症状は、訓練次第で治すことが可能です。
正しい音程やリズムをしっかり耳から受け取り、脳で感受し、狙った音を狙ったタイミングでしっかりと発声するようになればいいだけなのです。
あなたはどの音痴?4タイプ別に音痴診断
さらに音痴の中にはいくつかタイプがあり、あなたがどのタイプの音痴かによってどの改善法に重点を置くべきかが変わってきます。効果的に最短距離で音痴を克服するためにも、ぜひ自分のタイプをその特徴を把握しておきましょう。
1. 音程がズレる「音程音痴」
一般的に一番多いのがこの「音程音痴」タイプです。いわゆる音程が合わない、外れてしまうタイプの人です。
またすべて音程が合わないというわけでもなく、特定の音域やフレーズになると音程が外れてしまうという現象も多くみられます。
2. リズムが合わない「リズム音痴」
リズム感がない「リズム音痴」の人もいます。テンポが速くなってしまったり遅れたり、歌っていると徐々にリズムが外れてくるために音痴と思われるタイプです。
また全体的なテンポはそこまでズレていなくても、リズム感が感じられずお経のように棒読みのような歌い方をしてしまう人もこれに当てはまります。
3. 声の出る音域が狭い「音域音痴」
得意な音域ではちゃんと歌えるのに、得意でない音域に入ると音程が取れないタイプの人がこの「音域音痴」といわれる隠れ音痴タイプです。
高音域になると声帯を締め付けるように歌って声量が出にくくなったり、低音域になると音程がとりにくいという人は意外と多いのではないでしょうか。
音域が狭いため、歌える歌がかなり限られてきます。
しかしこういった人は得意な歌をいくつか持っていると音痴だと気付かれなかったり、訓練次第で一気に歌上手へと上達する可能性もあります。
4. 滑舌が悪い「表現音痴」
これも隠れ音痴タイプです。滑舌と音程は無関係ではありません。普段話している発声や発音のまま、自然体で歌が歌えることによって表現力が豊かになります。
逆に、滑舌が悪いと子音の切れが悪くなったり音の繋がりが悪くなったりして、同じレベルでも歌が下手に聞こえてしまいます。
これら4つの音痴タイプはそれぞれで独立しているわけではなく、音程もリズムも両方外れる人がいるようにいくつかの音痴タイプを併せ持っているケースも多々あります。
音痴タイプ別!自宅で始められる音痴改善方法
「音程音痴」を克服改善する方法
音痴の人に最も多い「音程が合わせられない」という悩みを解決するには、基本的に「まずはしっかりと耳を鍛えて声に出す」という音感を鍛える訓練が必要になります。また、その他効果的な改善方法も合わせてみていきましょう。
1. とにかくまずは曲をよく聴く
実は音痴の人の多くは、そもそもメロディをきちんと聴いていないということが多々あります。
サラっと聞いた曲を自分の感覚だけで勝手に解釈し歌っているパターン。もしくは曲に合わせて歌の練習をするものの、曲よりも自分の声を優先して聞いているパターンなど。
まずはしっかりと歌いたい原曲を聴きまくりましょう。その際は音程を意識し、自分の中のピッチイメージとの乖離を確認するようにしてください。
2. 自分の声は聴かない
曲に合わせて歌うのはいいのですが、自分の声はなるべく聴かないようにしましょう。
音痴の人の特徴として、「メロディや周りの音は聞こえず自分の声しか聞こえていない」というものがあります。自分の歌うメロディは音程が外れているという自覚をもって、出来る限り周りの音に集中して練習してみてください。
3. 思いっきり声を出す
音程は外れていてもOKなので、まずは大きく声を出すことをしてみましょう。
音痴の人は普段の話声は大きくても、歌うときになると声が小さくなりがちです。自分の出している声の音程があっているのか自分で確認する作業をしてこなかったため音程が外れやすくなっているというのも要因の一つです。
3. 音を合わせていく
声を思いっきり吐くことをしたら、次に音を合わせていくという作業が必要です。いわゆる音感を鍛えるということです。
具体的な方法としては、ピアノやキーボードなど例えば「ド」の音を抑えながら「ド」の声を出してみましょう。音程がズレている場合は調整しながら「ド」の音を覚えていきます。
家にキーボードがない人は、こういったスマホアプリで十分です。
他にも、最近では非常に便利で優秀な無料アプリがたくさんあるので、ぜひ自分の使いやすいお気に入りを探してみてください。
4. 自分の声を録音して確かめる
自分の声や音程を客観的に確かめるためにも、録音してそれを聴くというのは効果的です。
音痴の人の多くは自分の音程を客観的に聴くことができないため、音程が外れていたりピッチが不安定になっていても自分では気づきません。
また練習の過程を録音しておくことで、自分の歌の上達が客観的にわかるというのもモチベーションアップにつながるのでおすすめです。
スマホに付いているボイスレコーダーで十分なので、ぜひ取り入れてみてください。
5. ハミング(鼻歌)で歌う
また、ハミングで練習するのも効果的です。口は閉じて状態でも開けた状態でもOK。鼻腔に音を響かせ振動を感じることが大切です。
喉がなる感じではなく鼻から「んー」と抜ける感じで、喉や体の余計な力を抜いて練習しましょう。
6. 裏声で歌ってみる
ハミングに慣れたら、次は裏声で歌ってみる練習をしましょう。地声ではなく、あえてしっかり声帯を使って裏声を出すことで音程をとってみます。これを繰り返すと声帯のコントロールが上達します。
7. ソルフェージュに挑戦する
ソルフェージュとは「楽譜を理解して読む力をつけるためにする訓練」のことです。
具体的には「楽譜を読む、書く、歌う、聴く」この4つの能力を向上させるメソッドで、とくに一般的な例では、音楽大学を目指す方などは皆さん深く実践的に学ばれます。
子供向けのソルフェージュでも十分音痴克服には効果的です。音感だけでなくリズム感など音楽のすべてを総合的に学ぶことができるので、ぜひもう一段階上を目指そうという方は実践してみてください。
8. 楽器を習う
歌やボイストレーニングのみだと、楽譜を使う機会も少ないので音感はなかなか身に付きません。ピアノやギターなど、何かしらの楽器を習うことで音感が飛躍的に良くなるケースが多いです。
楽器と習うといっても、どこか月額のレッスン教室に通わなくちゃいけないわけではありません。自分で教本を買って独学で学ぶもよし、最近ではYoutube動画で何でも学べる時代なので気軽に始めてみてはいかがでしょうか。
「リズム音痴」を克服改善する方法
音程音痴の次に多いのがこのリズム音痴です。もしくは音程音痴とこのリズム音痴どちらも当てはまるという人も多いと思います。
リズム感がないということは、日常的にリズムを感じていないというケースが多々あります。まずはリズムを意識して感じ取り、リズム取りの基本を学びながら訓練することでリズムのズレは克服できます。
体でリズムを刻む
まずは歌いたい曲を何でもいいので用意し、自分でリズムが取れるか確認しましょう。手拍子でもいいですし、太ももを叩いたり体を揺らせたりしてもOKです。
メロディや声よりもとくにリズムだけに意識を絞りましょう。
リズムトレーニング
次にリズム練習をしてみましょう。トレーニング方法も様々な方法がありますがまずは直感でいいので何でも試してみて、とにかくリズムに慣れていくことが大切です。
自分の家にメトロノームがあればいいですが、ない方はスマホアプリでOKです。無料でたくさんあるので自分の使いやすいものを見つけましょう。
ダンスでリズムを体に覚え込ませる
ダンスなどで体を動かしリズム感を体得するのも効果的な方法の一つです。リズム音痴の人は歌だけでなくダンスにも影響してくるので、ダンスでリズムを取れるようになることで歌のリズム音痴も改善されることが多いです。
ダンスが苦手な方は、こういう風に体を好きに動かしてリズムを取るだけでもOKです。
「音域音痴」を克服改善する方法
音域は、とにかく歌って練習すれば広がるというわけではありません。無理に高音を出そうとしたり間違った練習法を繰り返しても音域は広がらないのです。
正しい方法でアプローチし努力を続けることが大切です。練習法にはさまざまありますが、高い音or低い音、男性or女性関わらず、音域を広げるアプローチに違いはありません。
まずは自分の音域を把握する
音域を広げるアプローチに取り掛かる前に、まず今自分が出せる音域を把握することが重要です。音程音痴でも紹介したピアノアプリなどを使いながら、どこからどこまでの音が出るかを確認しましょう。
今出せる音域のレベルを高める
次に、今可能な音域を充実させていくことに焦点をあてましょう。
例えば、いくら素晴らしいバッドを振ったところで、体の筋力がついていないのであればホームランは打てませんよね。
これと同じで、いきなり出せない音域の音を出そうと練習するのではなく、今自分が出せる音域のレベルを底上げしていくことによって音域の幅は徐々に広がっていきます。
腹式呼吸を意識しすぎない
少し前まではよく、上手に歌うには腹筋に力を入れたり腹式呼吸を意識したほうがいいよと言われていましたが、実は音域を延ばすにはそれらは逆効果であることが最近の研究ではわかってきています。
できるだけリサックスした状態で、無駄な力を抜いて楽に、マイペースに自分が心地よいと思える状態で練習を重ねていくことが音域を広げる近道です。
高い音域は裏声から練習する
とくに男性で高い音域を練習する場合、はじめは音だけを裏声で音程を合わせて出し、そこに少しずつ歌詞を乗せながら、地声を混ぜていき慣らしていくという方法もあります。
練習は長期目線で
音域はある日突然広がるというのは稀で、ほとんどの場合は長時間かけてちょっとずつ広い音域の声が出せるようになります。
早くうまくなりたいと焦る気持ちはわかりますが、少しずつコツコツ練習を積み重ねていくことが大切です。
「表現音痴」を克服改善する方法
いくら音程があっていても滑舌が悪ければ魅力は半減。滑舌が良くなれば音がクリアになりスムーズに聴こえるため歌もうまく聴こえます。心当たりある方は諦めず改善していきましょう。
口を大きく開けて歌う
滑舌が悪い人の多くは口を十分に開けずに歌うことに原因があります。できるだけ口を大きく開け、はっきりと発音しながら歌う練習をしてみましょう。
表情筋をほぐす
美容のイメージがある表情筋トレーニングですが、音痴改善にも役立ちます。
口を小さく開けて歌う癖がついている人は表情筋が硬くなってしまっている人が多いです。まずは「あいうえお」の母音をしっかり意識して発音しましょう。
常日頃から笑顔を作ったり、しっかり口角をあげることで歌うときの滑舌も改善されます。
舌トレーニング
舌の使い方が悪いと声がいまいちよく通らなかったりします。舌をうまく自分でコントロールできるようになると滑舌改善にも役立ちます。
早口言葉トレーニング
早口言葉トレーニングで滑舌を鍛えましょう。あまり難易度の高いものから始めるとカミカミになって難しいかもしれないので、まずはできるだけ簡単なものをゆっくり正確に言えるようになることを目指しましょう。慣れれば徐々に難易度をあげていきます。
歌が上手くなるために大切な16の練習
音痴がある程度改善できたら、次のレベルに進みましょう。
ここからは、実際に海外で紹介されている音痴を克服する方法、歌がうまくなるコツをまとめてみました。カラオケでみんなをアッ!と驚かせるためにもぜひもう一つ上を目指して毎日の練習に取り入れてみてください。
【初級】あなた自身のスタイルを見つける編
1. 表現力を向上させる
声だけでなく表情や目、体の動きなども歌唱力を向上させるには大切です。
歌う時に表現力がなければ恐れや自信のなさが垣間見えてしまい、見ている人たちにはそれが伝わってしまいます。自信をもって歌うことで、自然と表情も柔らかくなりリラックスした状態で本領を発揮することができるのです。
2. 曲をコピーするな、その歌手自身をコピーせよ
まずは好きな歌手をコピーすることから始めましょう。多くのプロの歌手も、もとはと言えば誰かに憧れ誰かをコピーすることで最終的には自分のスタイルを見つけています。
ただし注意しなければいけないのは、好きな曲をコピーするのではなく、その好きな歌手のすべてをコピーするということです。歌を学びたいのであれば、良い歌ではなく良い歌手をコピーする必要があるのです。
3. コピーできる人、できない人を把握する
色なん好きなアーティストのコピーを練習してみて、誰がコピーできるか誰がコピーできないかを認識していきましょう。歌手の中には独特の声や歌い方であったり、好きでもどうしても真似できない人も当然いると思います。
練習してみてしっくりこないならば、無理せず一歩戻ってほかのアーティストに変えましょう。自分の声がどの歌手の声に共鳴するのかを自分で評価するのです。
4.自分自身の声を開発する
いくつかのコピー目標の歌手が決まったら、それらをひたすら練習していきます。
柔らかい天使のような声、ハスキーな声、叫ぶような声、甘いピロートークのような声など、お気に入りの歌手がどのような声を使っているかと特定したら、自分がどの声質が得意かを見つけていきます。
時間が経つにつれてあなた自身がどの声に適しているかより明確にわかってきます。もちろん一つに絞る必要はなく、盗める武器はたくさん盗んで組み合わせながら自分のオリジナルを作っていきましょう。
【中級】毎日の練習テクニック編
5. 誰にも聞こえない練習スポットを探す
100%あなたのエネルギーを練習に集中させるためにも、歌の練習スポットを確保しましょう。周りの環境や人への迷惑などを考えると、どうしても雑念が生まれ練習のクオリティも下がります。
ただし周り人がいる環境でも気にせず歌えるようになると、それはあなたの自信に繋がります。もし可能であるならばそういった周りの環境を味方につけて自分を高めることもできます。
6. 形式的なウォーミングアップにとらわれない
テレビで歌のコーチが歌手を導くようなウォーミングアップをしているのを見たことがあると思います。何らかの文章を暗証したり、誇張した口や舌の動きを作ってみたり。
それらは特定の人には効果があるかもしれませんが、あなたにも同じように効果があるのかというとそれは非常に疑問です。
形式的で無駄なウォーミングアップをするよりも、あなた自身がリラックスして緊張せずにウォーミングアップできる大好きな曲をはじめに歌いましょう。それらを1曲2曲歌ってみてから、本番の練習に入るのです。
7. 他人の声で歌わない
好きな歌手を真似ることは大切ですが、声を真似ることはやめましょう。コピー対象の声が入っている音源で一緒に歌って練習すると、自然とその声に近づけてしまいいつしかそれが自分の声であるかのような錯覚を起こします。
練習するときは他の人の声が入っていない音源を使って練習することが大切です。もしかすると初めのうちは自分だけの声に不快な感覚を持つかもしれません。思ったほど良くないと感じることもあるでしょう。
ただし練習ではそれが大切です。自分の声のみで歌うことで、どこがおかしいか?どこを直すべきなのか?を明確に把握することができるからです。
8. アカペラで歌わない
まったくの伴奏なしにアカペラで練習することも避けましょう。もちろん自分の欠陥を露出させるという意味では効果的なのかもしれませんが、問題は基準となるピッチがないということです。
すでに高度なピッチ感覚を持っている人や、アカペラ歌手になりたいならばいいですが、99%の人はそんな才能はありませんし、音楽にのって歌うことを練習したいはずです。
9. 自分で伴奏を演奏する
ボーカルの声と一緒に練習してはいけない、アカペラでもダメ、ではどうすれば?と思われるかもしれませんが、ようはボーカルが入っていない伴奏で練習することです。
これにより、自分の声が孤立して聴こえるので自分の弱点を修正することができたり、指針となる伴奏があるのでピッチコントロールに取り組むことができます。
さらに良いのは、自分自身で伴奏を演奏してみることです。ギターでもピアノでも何でも構いません。楽器がまったくできない人にとってハードルは高いですが、長期的にみると間違いなくあなたの総合的な音楽力を向上させます。
10. 歌詞は読まない、頭に叩き込んで歌う
歌詞を読むことに意識がいくとそちらにエネルギーを少なからず奪われます。できれば脳のエネルギーを使うことなしに自然と口から流れでるくらいがいいでしょう。
なのでまずは歌詞を完璧に覚える、流れを把握する。さらに歌詞だけでなく曲全体の構造を覚えていく必要があります。
11. 毎日少しだけでもいい、とにかく毎日練習する
歌の練習は楽器とは違い、やろうと思えばどこでもすぐに始めることができます。もし本当に早く上達したいならば、唯一の方法は毎日練習するということです。
毎日30分、1時間でもいいのでとにかく歌うことを習慣化させてください。習慣化すれば筋肉が勝手に記憶してくれるようになります。
【上級】さらに高いレベルを目指すための戦略編
12. 呼吸をコントロールする
歌が下手な人の多くは、自分の呼吸(息)をコントロールできない傾向があります。フレーズ間に息継ぎをしたり、フレーズの最後まで息が続かなかったり。
練習しながら呼吸をコントロールすることを意識しましょう。肺の中の最小量の空気から最大量の音を出そうと意識することで、息のコントロールは改善していきます。
13. 時にはマイクを使って歌う練習をする
通常あなたが話すときの声は、最小の音の歪みであなたの口から聞き手の耳に直接つながります。
しかし、あなたの耳に届くためには音はあなたの頭の周りを通って伝わり、周波数バランスに一定の変化を引き起こします。その結果あなただけは独特の音に聞こえてしまいます。
録音された自分の声を聴いて違和感をもつことは、だれしも経験することです。マイクに向かって歌うことで、他の人が聴くのと同じように自分の声を確認することができます。
さらにマイクを使って練習することでマイクテクニックも学べます。マイクを使わずに歌うのとでは音響的な違いがあります。
14. 音をよく合わせることを学ぶ
楽器をもたない歌手は自分の耳以外頼るものがありません。できれば練習のときは楽器を使って音を鳴らし、それにあなたの声を合わせることです。
より多くの楽器を使うことができればできるほど、基本的な音と楽器の音色を感覚的に分離できるようになります。
15. 色んな曲を練習するのではなくまずは1つ2つに絞る
あまり多くの曲に取り組みすぎるのも歌唱力を向上させるには不適切です。できれば1つの曲からはじめて、その曲を病気になるくらいまで何度も歌って練習します。
次に2曲目にうつると、それを同じように病気になるくらいまで繰り返し歌います。さらに1曲目に戻り、もう一度これを繰り返します。そのループをうんざりするまで練習しきったら、次に新しい曲を追加しましょう。
これを繰り返すと時間が経つにつれて、あなたのプレイリストは10曲、20曲とどんどん増えていきます。
16. 同じ曲でバリエーションを変えて歌う練習をする
練習曲に飽き始めたら他の曲にうつるのではなく、その曲を違うバリエーションに変えて練習することでより鍛錬されます。
コピーするだけではなく、ボリュームや強度、キー、テンポなど色んな変化をつけてさらに練習しましょう。そうすれば全体的に歌える歌も広がり、さらに独自のスタイルを洗練させることが可能になっていきます。
最短距離で音痴を改善したいなら!おすすめはやはりボイストレーニングを習うこと
セルフで可能な音痴改善方法をご紹介してきましたが、もしもあなたが本気で音痴を克服したい!できるだけ早く音痴を治したい!と思うならば、その道のプロに指導してもらうことがやはり改善への最短距離です。
ネットで音痴の改善方法などを調べると、割りばし、ペットボトル、耳栓、バケツなどなど色んな日用品を使ったアプローチが紹介されていますが、やはり実際にボイストレーニングを受けるほうが何倍も早くかつ確実に音痴を治すことができます。
プロのミュージシャンでも歌のコーチやトレーナーがついているように、そもそも自分の声は自分ではわかりにくいので、第三者についてもらって客観的に聴いてもらい指導してもらう方が圧倒的に効率的なのです。
ただ、実際にボイストレーニングや歌のレッスンを習うとなると、
などなど迷うところがたくさん出てくると思います。せっかく勇気を出して習いに行くのですから、確実に改善できて楽しく学べるボイトレがいいですよね。それに費用も気になるところかと思います。
下記ではそんなボイトレの正しい選び方、全国のスクールについて厳選しまとめていますので興味のある方はぜひ参考にしてみてください。
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