自分に似て子供まで音痴になってしまったら……同じ思いはさせたくないけど、どうしたいいの?と不安に思っているお母さんもいるのではないでしょうか。
歌の上手い親を持つお子さんは歌の上手い傾向があるため、「やっぱり遺伝なんだ」と諦めてしまいがちですが、実は遺伝などではなく、他に大きく子供の音楽センスに影響する原因があるんです。
ここでは
について解説しています。さっそくみていきましょう。
音痴は遺伝する?子供への影響は?
親の音痴は子供にも遺伝すると言われていた時代もありましたが、近年では遺伝ではなく「育った環境」が大きく影響することがわかっています。
日常的に音楽を聴くことが多い環境で育った子供は、その音楽のメロディーや歌詞が自然と身につきやすくなります。
一方、音楽を聴くことがあまりない環境の中で生活しているお子さんは、音を聴くチャンスがないことで、耳で音を捉える機能が乏しくなってしまいます。
耳の機能は生まれてから徐々に形成され、6歳までが「耳の黄金期」と呼ばれています。10歳頃になると耳の機能は、完成されてしまうため新しい音を聴き分けるのは非常に難しくなってしまいます。
いかに生まれてからどれだけ、多くの音楽に触れているかが問題となります。
なぜ音痴になるの?音痴になる原因要素
音程の外れた音を聴いて育った
遺伝的なものでは決してありませんが、親の音程の外れた歌声を毎日のように聴いて育った子供は、音やリズムをズレたまま覚えてしまうことがあります。言葉のイントネーションも同じで、訛りや方言なども親から学ぶことが理由とされます。
音楽に関わらない環境で育った
6歳までが耳の黄金期と言われているだけあって、6歳までに音や音楽などに触れる機会が少ないと、耳で音程を捉える機能が乏しくなってしまいます。逆に多くの音楽に触れる機会が多ければ、多いほど音程が上手くとれるということです。
リズム感がとれない
幼少期は歌と踊りを一緒に学ぶことが多い中で、音楽を聴く機会がないまま育ってしまうと、リズム感がとれなくなってしまいます。家で歌や踊りに触れる機会がない場合は、子育てサークルなどを活用するのもおすすめです。
子供を音痴にさせない大切な3つのポイント
1.音痴だとけなさない
子供と言えば大きな声で楽しそうに歌うのが特徴ですよね。子供の歌声に「うちの子大丈夫?」と思っても、決して「下手なんだから」「音痴だね」など言わないように気をつけましょう。
楽しそうに歌っている子供は言われた一言で自信を無くしてしまうこともあります。せっかく歌っていたのに、自分は下手なんだと子供が傷つきコンプレックスになることも考えられます。
歌うことが苦手になることで、音楽そのものを嫌いになってしまうケースもあるので要注意です。まずは正しい音程を意識するよりも音楽を好きになってもらうことが大事です。
2.親子で一緒に歌う
お腹の中にいるときから聞いているお母さんの声は、心地いいものですよね。親子で音楽を通してコミュニケーションをとることで、歌の楽しさを覚えさせましょう。
たくさんの音楽を聴くことで聴覚や身体の機能が育ちます。お子さんにたくさんの音楽を聴かせて下さい。そして一緒に歌い一緒に音楽を楽しみましょう。
もし歌うことが苦手という場合は、一緒に音楽を聴くだけでもOKです。素晴らしい音楽を聴くことで正しい音程やリズムを覚えることにもつながります。
「グーチョキパー」「大きなくりの木の下で」「むすんでひらいて」など、子供と一緒に遊びながらチャレンジもGOODです。
自分の子供の頃を思い出してみてください。お母さんや先生と一緒に手遊び歌をした記憶ありますよね。今度はお子さんと一緒に遊びながら取り組んでみましょう。
3.ダンスでリズム感をつける
歌や音楽に合わせて手拍子をしたり、体を動かす姿に思わず微笑んでしまうことありますよね。
最初はリズムが合っていなくても、歌を繰り返し聞いたり身振り手振りで始めていくことで、リズムに合わせて手拍子ができるようになります。
またリズムをとるためのメトロノームで、お子さんと一緒にリズム遊びも面白くておすすめです。4拍子に合わせて、カチ、カチ、カチ、チーンの時に、ジャンプやハイタッチといった簡単な動きを交えることで楽しく覚えてみましょう。
もっと楽しさを身体で表現したい、もっと本格的にリズム感を学びたい時には、幼児ダンス教室もおすすめです。
まとめ
いかかでしたでしょうか?音痴は遺伝ではありません。諦めないでください。そして、子どもの音楽の完成は幼少時代の環境が大きく影響するとういことを覚えておいてください。
小さな時からたくさんの音楽に触れることで、子供の成長が大きく変わってきます。一緒に学べる時期だからこそ、親子で一緒に音楽を楽しんでみてはいかがでしょうか。