ボカロ

【必見】高音でテンポの速いボカロを上手く歌いこなす4つのコツとは?

音楽や映像、ファッションといった分野で、日本の文化として定着しつつあるボカロ。
ニコニコ動画やYouTubeなどに「歌ってみた」動画を配信する「歌い手」が神的人気を誇っていたり、ボカロ楽曲を制作する「ボカロP」がメジャーシーンを巻き込むヒット曲を連発したりと、その進化はとどまるところを知りません。

この記事を読んでいただいている方のなかにも「お気に入りのボカロをカラオケで攻略したい!」「動画サイトに歌ってみた動画を投稿してみたい!」と思っている方もけっこういらっしゃるかもしれませんね。

でも、いざボカロを歌ってみようと決めたものの、お目当てのボカロはテンポが速かったり、高音のパートがあったりで、なかなか歌いこなすのがムズかしいといった壁にぶつかっているなんてこともあるかと思います。

実は、ほんの少し歌い方を変えるだけで、すぐに高速テンポや高音のボカロを歌いやすくなる方法があるんです。

そこで本記事では、

  • 即効性あるボカロ攻略のコツ
  • ムズかしいボカロを歌いこなす練習法
  • 歌いこなせたらすごいボカロ神曲

についてわかりやすく解説しています。

この記事を参考にムズかしいボカロを完全攻略して、カラオケで友だちからリスペクトされたり、動画サイトで高い視聴数をゲットしてくださいね。

すぐできる!ボカロを攻略する4つのコツ

タイトルにもあるように、ボカロを攻略するには「速いテンポ(早口)」と「高い音」に対応する必要があります。

そこで、ここでは「速いテンポ(早口)」と「高い音」に対応するために、できるだけすぐに効果のでるコツについて解説していきます。

1.ワードに強弱をつける

歌詞のすべてのワードを同じように発声(発音)すると、早口のボカロ曲を歌いきることはむずかしいです。

強く発音するワード」「あまり発音しないワード」「同じワードのなかでもアクセントをつけて強く発音する音」「あまり発音しない音」の4つを区別して歌えば、言葉数の多い歌詞にも対応しやすくなります。

ボカロ曲『脳漿炸裂ガール』の「座礁暗礁(ざしょうあんしょう)に乗り上げている」という歌詞を例にしてみます。

ワード自体の強弱でいうと、「座礁」は弱く発音して、「暗礁」はアクセントをつけて強く発声します。
ワードの中の音の強弱でいうと、「乗り上げている」の「乗り上げ」の音は強く発音して、「ている」の音はあまり発音しない、というような感じです。

どのワードは強く発音して、どのワードはあまり発音しなくていいかは、単純にいうと曲をよく聴いてマネをしてほしいということになりますが、 特に歌い手さんなどによるカバー曲は、原曲よりもワードの強弱がはっきりしているので、とても参考になります。

2.口のウォーミングアップをする

歌う前にウォーミングアップをして、舌や口周りを柔軟にしておくと、早口のボカロに対応しやすくなります。

ウォーミングアップのやり方はいろいろありますが、私自身も行って効果を実感した2つの方法をご紹介します。

舌のウォーミングアップ

↓の写真のように、舌の下側を上に折りたたんで、口の中の上側(上アゴ)で、折りたたんだ舌を押すようにします。
無理のないように、10回程度ずつ2~3セットほどやってみてください。これだけで、だいぶ言葉が発しやすくなります。

引用:EduTown あそびのひろば

口周りのウォーミングアップ

あいうえおの「い」と「お」を交互に普通の速さで発声してみてください。これだけです。
「い」を発音するときは、できるだけ口を横に広げるようにして、「お」を発音するときは、できるだけ口をすぼめるようにしてください。
1分間くらい行う感じで、けっこう疲れますが、歌う前にやるとかみにくくなります。
歌うのとは関係ないですが、続けると小顔効果もありますので、ぜひやってみましょう。

3.おでこに声を響かせるイメージで歌う

高音を出すためのコツになりますが、「おでこに声を響かせる」と言われてもよくわからないですよね。

「おでこに声を響かせる」というイメージができるようになるための具体的な方法としては、おでこに手をあてて、おでこを意識しながら発声することです。
または、眉を上げながら発声してみてください。

科学的にも実証されているのですが、頭の上のほうを意識することで高い音を発声しやすくなります。

4.アゴを上げて歌わない

高い音を出すときに、自然とアゴをそらせてしまう方もけっこういるのではないでしょうか?

アゴをそらせる=アゴに力が入ると、声帯にムダな力がかかってしまい、高い音を出しにくくなってしまいます。

でも、いままでにアゴに力を入れるクセがついてしまっていると、急にアゴの力を抜くと、うまく歌えないということがあるかもしれません。

その場合は、歌うときに「眉を上げる」「目を見開く」「口角を上げる」など表情筋を使うように意識してみると、慣れるまで少し時間はかかるかもしれませんが、アゴに力を入れずに歌えるようになります。

 

ボカロを歌やすくするための即効性があるコツは以上の4つになります。
簡単なのですぐに実行できそうですよね。ぜひ試してみてください。

完全攻略!ボカロを歌いこなす3つの練習法

ここまでは、ボカロを歌うときにすぐに使えるコツを紹介してきましたが、もう少しじっくりボカロ完全攻略に取り組みたいという方のために、ここでは、ボカロを歌いこなすための練習方法を3つ紹介します。

1.鼻歌(ハミング)で歌う

歌いたいボカロ曲を聴きながら、鼻歌(ハミング)で歌ってみてください。
聴く曲は、原曲でもカバー曲でもどちらでもOKです。

鼻歌で曲をなぞることによって、歌詞のことを考えずに、ボカロ曲のリズムやメロディに慣れることができます。

それと、鼻歌で歌うことで、ノドに余計な力が入らず、高音が出しやすくなるという効果もあります。

2.カバー曲をよく聴きまねて歌う

歌い手などによるカバー曲がある場合は、原曲(ボーカロイド)ではなく、カバー曲の歌い方をまねて歌う練習を行ってみましょう。

カバー曲では、言葉のアクセントの強弱がはっきりとわかるだけでなく、息継ぎの位置(ブレスポイント)も確認することができます。

まずは、カバー曲をよく聴くことから始めて、徐々にカバーの歌い方をなぞって練習していきましょう。

3.苦手なところをゆっくり繰り返す

ボカロ曲で言葉(歌詞)が詰まっている部分などは、なかなか歌いきるのがむずかしいですよね。

練習するときには、言葉数が多い部分やいつも歌うのにつまってしまう部分など苦手と感じているところを、ワードのアクセントの強弱をしっかり意識して、ゆっくり何度も発音してみることから始めてみましょう。

ゆっくりした発音に慣れてきたら、徐々に発音のテンポを速めていくと、言葉数が多い歌詞にも対応できるようになってきます。

 

ボカロに特化した歌の練習方法は以上ですが、高音の出し方については、こちらの記事でくわしく解説しているので、ぜひ参考にしてください。

カラオケで高音がでない3つの原因!今日からできる練習法を動画付きで解説! 出しているつもりなのに高音が出ない…… 高音で声が裏返ってかっこ悪い思いをした…… 歌いたいのに歌えない…… ...

また、最初は歌いやすいボカロからチャレンジするのもいいと思いますので、歌いやすいボカロについてまとめたこちらの記事もあわせて確認してみてください。

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歌えたら神!?高音でテンポが速いボカロ3選

最後に、今後のボカロ攻略の目標とするために、「これが歌えたらスゴイ!」というボカロ神曲を3つご紹介します。

1.脳漿炸裂ガール/れるりり

『脳漿炸裂ガール』は、2012年にボカロP・れるりりさんによってリリースされた超人気楽曲です。
楽曲を原作とした小説や映画なども制作され、いまだに若い世代を中心に絶大な人気を誇っているので、ご存知の方も多いかと思います。

出だしからアップテンポで早口言葉のような歌詞が続きますが、キャッチ―でラウドなロック調の曲は一度聴くとやみつきになります。

人気曲のため歌い手さんなどのカバーも多く出されています。ここでは、ロックバンド・Re:plyの動画をフィーチャーしました。

2.裏表ラバーズ/wowaka(現実逃避P)

『裏表ラバーズ』は、ロックバンド「ヒトリエ」のボーカル・ギターwowaka(ヲワカ)さんが現実逃避P名義で2009年に発表したボカロの名曲です。

2019年4月にwowakaさんが亡くなられ、この楽曲をはじめとして彼が残した楽曲はボカロ界の伝説となっています。

超高速サウンドとラウドな言葉の数々は間違いなく歌唱難曲といえますが、疾走感あふれるメロディと意味深な歌詞が、楽曲に不思議な調和と高い中毒性をあたえています。

3.初音ミクの消失/cosMo@暴走P

『初音ミクの消失』は、cosMo@暴走Pさんによる2008年リリースのボカロ初期を代表する歴史的名曲です。

超高速テンポで聞き取ることも困難なほどの超早口の歌詞を乗せた楽曲ですが、聴いたものに音楽というジャンルにとどまらない新しい体験をあたえてくれます。

また、その歌唱困難さから数々の歌い手の猛者を虜にしています。ここでは、歌い手・弟の姉さんの超絶技巧動画を紹介します。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、早口や高音などでムズかしいボカロを歌いこなすためのコツ・練習方法についてまとめてみました。

ボカロが好きだけどいままでは聴く専門だった方も、ボカロにチャレンジしてみたけどムズかしくて挫折してしまった方も、本記事を参考にして、自分の歌の可能性を一回り広げてみてはいかがでしょうか。
きっと新しい自分が見つかりますよ。